集まって住むメリットを十分に生かそう! 管対協の共同購入事業について
給排水設備は共用と専有が一体になっている
住設機器(ユニットバス・給湯器など)は、これまで専有部分の物なので個人に任されていました。しかし、マンションの給排水設備は、共用・専有一体の物で、管理組合が共有部分だけを管理しても専有部分の住設機器が老朽化のまま放置されれば漏水事故などが発生します。
住設機器取替えにともなう不安
住設機器取替えは、トラブルがよくおこります。そのマンションの設計に適さない機器を取付てしまう(例えば、マンション全体のガス容量を越える給湯器を取り付ける、配管の経に合わない機器を取り付ける)。また、人気のIHクッキングヒーター(電磁調理器)などを設置する際には、マンション全体の電気容量に制限があるため条件を確認することが必要です。
マンションの場合、事故が起これば被害は個人ですまされない影響を他に及ぼしてしまいます。個人が購入すれば、工事による事故の責任は、購入先の施工店が負うことになります。ところが多くの場合、施工店は小規模経営で、責任を負うのが困難なケ−スも出てくる可能性があります。
住設機器も管理組合で管理をすれば安心
それぞれのマンションに適した住設機器を、メ−カ−から共同で購入することによって、建物管理やアフターケア、そして低価格化などのメリットが得られます。

共同購入
のメリット
 @建物管理 ・コ−ディネーター、メ−カ−の現場調査により、そのマンションに適した機器を選択できます。

・誤った製品選びや悪質な施工による漏水事故などの混乱を未然に防ぎ、共用・専有一体となった管理が可能になります。
 Aアフターケア ・アフターケアーは、メ−カ−が直接責任を負う体制となります。

・メ−カ−と直結することにより、メ−カ−の技術力、サ−ビスを居住者に向けて直接引き出すことができます。メ−カ−担当者、工事責任者が明確になり、アフターケアの充実が計れます。

・管理組合で、工事台帳(機種、工事担当者、工事年月日、価格等を記載したもの)を保管するので、住設機器の今後の適切な管理が望めます。
 B価格 ・共同購入による低価格化が望めます。
共同購入の手順 管理組合の役割
・共同購入では、まず設備管理のパートナーとして管理組合がメーカーを指定します。
・その後住民説明会などを通じ購入希望者を管理組合が取りまとめ工事を行います。
・管理組合は工事終了後に工事台帳を作成し指定メーカーと共同管理を行います。
管対協コーディネーターが共同購入をサポート
管対協では、マンションの集住のメリットを生かした共同購入の普及のため管理組合とメーカーとの間に立ってコーディネートを行っています。

コーディネーター
の役割
 @調査段階 ・管理組合より、住設機器の共同購入の希望受付

・現場調査

・メ−カ−現場調査への立ち会い
 A発注段階 ・管理組合、メ−カ−との調整と、管理組合へのアドバイス

・メ−カ−提出書類の取りまとめ

・メ−カ−推奨機器との見積内容についての検討

・工事までのスケジュ−ル調整

・説明会への出席
 B工事段階 ・工事日程の調整

・工事日程表の作成

・工事台帳の作成

・アフターケア体制確立へのアドバイス
共同購入事業実績
年次 管理組合名 参加
戸数
施工業者
2000年 西京極ガーデンハイツ(217戸) 32戸 (株)モースト
2001年 西京極ハイツ(162戸)
西賀茂ハイツ(73戸)
エメラルドマンション膳所(98戸)
29戸
15戸
23戸
積水ホームテクノ(株)
松下電工(株)
松下電工(株)
2002年 労住まきのハイツ(380戸)
西大路ハイム(90戸)
112戸
22戸
松下設備システム(株)
松下設備システム(株)
2003年 守山アーバンライフ(95戸) 22戸 積水ホームテクノ(株)